漢字指導

うつし書き(教材)

utusi

『陰山ドリル漢字 小学3年生』桝谷雄三著を使用。

なぞり書き(教材)

nazori

『陰山ドリル漢字 小学3年生』桝谷雄三著を使用。

漢字指導の授業公開プラン(効果的な指導をめざしてβ版)

(1)書けるようにさせることに特化した教材を使う。
・例えば、「○を使った言葉を書きましょう」「○を使った文をつくりましょう」と
いった項目は排除する。
・【指なぞり】【なぞり書き】といった練習部分を充実させる。
・自作するしかない。

(2)指導法と教材をリンクさせる。
・(1)に関連。
・書けるようにさせるために「どのように教えると効果的か?」を考え、それに準じた教材を使う。

(3)指導法と練習法(及び宿題)をリンクさせる。
・「先生に習った通りに練習すればできるようになる」「欠席しても、自宅で練習してできるようになる」といった感覚を持たせること。

(4)練習法をはっきりと示す。
・何をどのように、いくつ練習するのか?を明確にする。
・例えば、「画数を言いながら丁寧に指なぞりをしなさい。5回しなさい」

(5)目標を一致させる。
「夏休みまでに、3年生の漢字が全部書けるようになろう」
「画数を言いながら、指なぞりができるようになろう」
「脱線しないように、なぞり書きができるようになろう」

(6)漢字ときちんと出会わせる。
・(1)に関連。
・最初に出会う<手本>教材が重要と考えている。
・特に【指なぞり】と【なぞり書き】
・【指なぞり】については、手本の大きさ・書き順の明記。
・【なぞり書き】については、3㎝四方以上の大きさ、5個以上。
・その他の項目は排除。
・一回の新出漢字練習を7±1個程度にする。

(7)感覚を動員させる。
・画数を声に出して、手本を指でなぞる。
・画数を声に出して、なぞり書きをさせる。
・分からない漢字の手本を教室前方まで見に行く。

(8)個別に評定する。
・持って来させる。
・【指なぞり】ができていること(筆順を言いながら手本を指でなぞる)
・【なぞり書き】ができていること(脱線せずに書く)

(9)たくさんなぞらせる。
・【なぞり書き】を十分に経験させる。
・一文字につき10回はなぞらせる。

(10)小テストをしない。
・10問ずつテストをしていれば、習得できるという思い込みを捨てる。
・200文字あるなら、一日50問ずつを〈なぞる〉なり〈写す〉方が習得率がよい。

漢字指導の授業公開プラン(漢字間違いのタイプ)

A 未習得
(1)知らない(全く書けない)
(2)一部しか書けない
   ※空白またはB誤記となる。
(3)抽出できない(どの漢字を使うのか分からない)
   ※空白またはC誤解となる。

B 誤記
(1)画の間違い(多い、少ない、長い、短いなど)
(2)部首の間違い(人偏を行人偏で書くなど)

C 誤解
(1)同じ読みの漢字を書く。
(2)形の似た漢字を書く。

漢字指導の授業公開プラン(指導計画)

4つの段階で漢字指導を進める。

(1)指なぞりとなぞり書き
・児童が漢字と出会う段階。画数を言いながら手本を指でなぞらせる。
・指なぞりができることを個別に確認した後、鉛筆を持って手本をなぞらせる。

(2)なぞり書き練習
・手本を鉛筆でなぞらせる。

(3)うつし書き練習
・手本を見ながら写させる。見写し書き。

(4)ためし書き練習
・書けるかどうかを試させる。
・書けなければ、手本を見て写させる。

漢字指導の授業公開プラン(学習指導要領との関連)

〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕

(1)「A話すこと・聞くこと」,「B書くこと」及び「C読むこと」の指導を通して,次の事項について指導する。

イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(イ)漢字と仮名を用いた表記などに関心をもつこと。

ウ 文字に関する事項
(イ) 第3学年及び第4学年の各学年においては,学年別漢字配当表の当該学年までに配当されている漢字を読むこと。
また,当該学年の前の学年までに配当されている漢字を書き,文や文章の中で使うとともに,当該学年に配当されている漢字を漸次書き,文や文章の中で使うこと。

漢字指導の授業公開プラン(指導目標)

○指導目標
3年生に配当されている漢字を1学期末までに一先ず書けるようにさせる。

〈3年生で配当されている漢字〉とは、「小学校学習指導要領/別表 学年別漢字配当表」に示されている200字。
〈1学期末までに〉とは、7月18日(木)の3時間目。
〈一先ず書けるように〉とは、書き取りテストで全員が9割(180字以上)が書ける状態を意味する。

ためし書き(誤答への対応)

間違えている漢字の横に×。
ヒントなし。(だまって判定)
書き直しをして、再度もって来させる。

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正しく書けたら○。

再度間違えたら、もう一つ×。
ヒントなし。(だまって判定)