(4)直線的な指導をしてしまう

●場面9
※休み時間、廊下を走っている児童Aを発見。
教師 :「Aくん止まりなさい」
児童A:「えっ?はーい」
教師 :「廊下は走ってはいけないでしょ」
児童A:「はい」
教師 :「いつも言っているけど、廊下で追いかけっこをするのはやめなさい」
児童A:「でも…、Bくんも、Cくんも、Dくんも走っています」
教師 :「あのね。今はまずあなたに注意をしているの、先生は、まずあなたに廊下を走ってはいけないと分かってほしいの」
児童A:「はーい」
教師 :「分かった?」
児童A:「うん」

※翌日、廊下を暴走している児童Aを発見する。

●場面10
※遠足の日の朝、児童に注意事項を伝える。
教師 :「出発する前にいくつか注意事項があります。道を歩く時はガードレールの中を歩きましょう。曲がり角では、車が来ることがありますから、左右をよく確認してください。時々自転車も通りますから、右によって通すようにしてください。駅に着いたら、ホームでは走らず、列を守って歩いてください。電車に乗る時は、慌てず、前の人を押したりしないでください。電車内では、大きな声でお話してはいけませんね。席が空いていたら、座っても良いですが、席を取り合ったり、大きな声でジャンケンをして決めたりしてはいけません。忘れ物に注意してください。荷物を置き忘れると三宮まで行ってしまいます。電車を降りる時は、慌てず・・・」

※しかし、行きの電車内で席の取り合いをして大喧嘩が勃発。夕方、「道の歩き方が悪い」と地域の方から学校に苦情の電話があり、児童の忘れ物を三宮まで取りに行くことになる。